梅雨が明けると途端にセミの声が聞こえてきて、夏が来たのを感じますよね。
ちょうど夏休みの時期とも重なるので、お子さんとの観察や自由研究の題材にもぴったり!
ただ、セミの羽化は限られた時間と場所で行われるので、ちょっとしたコツがあるんです!
今回はセミの羽化が見られるポイントや、その際の注意点を紹介します。
ぜひ、セミの神秘的な姿をお子さんと一緒に体験してくださいね!
目次
セミの幼虫を探そう!時間と場所のポイント!
セミの幼虫がいる時間と場所は?
時間帯:日没後、空が薄暗くなってきたら(19時前後)
場所:セミが鳴いている木(サクラやくぬぎなど)
セミの幼虫は、明るい時間帯には土の中にいます。
薄暗くなってくると穴から出てきて、羽化する場所を探しに木登りを始めるのですが、どの木でもいるわけではなく、サクラやくぬぎの木が多いです。
もしわからない時は地面や木の幹を見てみましょう!
アリの巣ではない、直径1~2cmの穴がボコボコあいてる場所や、すでに抜け殻がくっついている木はありませんか?
それは先に抜け出た先輩ゼミがいた証なので、その後も周辺に現れる可能性が高いです!
探してるうちに空もだんだん暗くなっていくので、懐中電灯があると便利ですよ!
幼虫を見つけたらどうすればいい?
幼虫は、地面から出てきたらすぐ羽化するわけではありません。
自然界にはいろんな天敵がいるので、どこが安全かな?と、羽化する場所を探すのにちょっと時間が必要です。
もし家に持ち帰って観察したい場合は、そっと手で捕まえて虫かごに入れて運びましょう。
捕まえず、羽化の様子だけ見たい場合は19時半~20時ごろに行く方がいいかもしれませんね!
セミの羽化を見る時の注意点!
羽化が始まったら触らない
セミの幼虫はとっても繊細です。
ちょっとの衝撃で羽化が失敗してしまうこともあるので、すでに羽化が始まっていたら絶対に触らないようにしましょう!
幼虫の動きが止まったら羽化が始まるサイン
羽化はまず背中から割れますが、まだそうなってないように見えても注意が必要です!
地面や木を歩いている時はいいのですが、羽化する場所が決まって幼虫がピタッと止まったら、まもなく羽化が始まるサインです。
あれ?うごいてないな!と思ったら、そっとしておいてあげましょうね。
穴の中にいるセミの幼虫を見たい時は?
幼虫を見つけたほとんどの場合は、地面を歩いてるか、木に登っている時だと思います。
幼虫自体も意識しないとなかなか見つけられないレアなものですが、そのちょっと前の段階、「穴を掘って、今まさに地上に出るタイミングを見計らってる」状態はもっと珍しく、とってもかわいい姿です。
もしこの姿を見たい場合は、18時~18時半ごろから地面の穴をくまなく見てみましょう!
大半はすでに出てしまっている穴ですが、ひょっこり目を出している幼虫がいるかもしれません。
そこからいつ地上に出るかはセミ次第ですが、細い枝などを穴に入れてあげると、よじ登って出てきたりします。
でも、穴にいるということはまだ空が明るいので、天敵に狙われやすい時間帯です。
その時に地上に出してしまうと危ないので、持ち帰らない場合は何もせず、観察だけにしておきましょう。
セミの幼虫を持ち帰って観察するためには?
セミの羽化を観察するために幼虫を持ち帰る場合は、虫かごに入れて、羽化が始まってしまう前に帰りましょう。
家に着いたら、近くの木や網戸、カーテン、タオルをぶら下げるなどして、とまらせるといいと思います。
ただ成虫になると夜明けごろに飛び立ってしまうので、ずっと部屋の中には置けませんよね。
もし羽が完全に乾く前に落ちてしまったら、もう飛べなくなってしまいます。
部屋の中で見て、途中で外に出す場合は、セミが落ちないように注意して場所を変えましょう。
個体差はありますが、セミは土の中にいる期間が6年とも言われていますよね。
やっと地上に出られたと思ったら、わずか一週間ほどの命。
持ち帰る場合は、成虫として元気に飛び立てるように、しっかり環境を整えてあげたいですね。
セミの羽化はとっても神秘的で感動します。
夏休みにぜひ親子で観察してみてはいかがでしょうか?